2015年夏の一大イベント「長渕剛10万人オールナイトライブ2015-in 富士山麓-」
2015年8月22日の夜21時より翌朝6時までの時間で開催されました。

長渕剛の曲を小学生の頃から今まで聴き続けている僕は、
かつて2004年に開催された桜島オールナイトライブに行かなかったこともあり、
この富士山麓オールナイトライブにはかなり注目していました。

が、今回もWORMS’MEATのライブが被ってしまい、
ライブ終了して帰宅した後に、
僕はiPodで長渕剛を聴きながらアルコール入れつつ
富士山麓でのオールナイトライブを思いながら夜を明かしました。
(気がついたら寝ちゃってましたが)

長渕剛富士山10万人

富士山麓の「ふもとっぱら」で開催されたオールナイトライブは、
そこまで行くこと自体でもかなり時間と経費と体力を使うし、
チケット代も15000円と(イベント的な価値観で見ると安いけど)
一般的な感覚だとそんなに安いものでもないです。

往復の交通費とチケット代、会場での飲食や準備品を考えると、
1オールナイトライブで3-5万円くらいの出費と想像しました。

それでも全国各地から集った長渕剛達は素晴らしい。

Sponsored Link

イベントが終わってしまった今としては、
集客状況が10万人に満たなかったのではないかとか、
イベント終了後の客はけ帰路設定がズサンだったなど、
様々な事実や意見がインターネット上に散漫していますが、
それくらい衝撃的なイベントだったということだと思います。

個人的な見解を書いていきたいと思います。

長渕剛10万人オールナイトライブの意味と長渕剛達

2004年に開催された長渕剛「桜島オールナイトライブ」は圧巻でした。
僕はDVDを何度も何度も見ました。

そして現在も桜島オールナイトライブのBOX CDを愛聴しています。

そんな2004年の桜島ライブから11年が経過して、
まだまだ現役バリバリ過ぎる長渕剛がぶち上げたのが10万人コンサート。

やはり全国に存在する長渕剛達が集結する日となったわけです。

なぜ富士山麓で10万人オールナイトコンサートを?

「10万人オールナイトライブ」という人数が先に宣言されたので、
それに見合う場所で開催するという意味も込めての富士山麓だったのだと思います。

2004年の桜島オールナイトライブは、
鹿児島が出身地である長渕剛の故郷凱旋という意味もあり、
全国の長渕剛達も集結する理由を持ちやすいイベントだったと思います。

桜島自体も人口がとても少なく5000人程度とのこと。

そんな桜島でコンサート会場をイチから開墾して整備して、
最終的に7万5000人を動員して来場者はフェリーで移動。

かなり大イベントになったわけですが、
一生に一度長渕剛の生まれ故郷でライブに参加する意義がありました。

今回の2015年富士山麓10万人オールナイトライブは、
富士山のふもとっぱらで10万人を動員して
伝説的ライブを作るというテーマだったんだと思います。

2004年の桜島オールナイトライブ以降、
東日本大震災も起こりましたし、
様々な天変地異的な災害も毎年ありまくりますし、
政治的な部分でも集団的自衛権等の問題が騒がれています。

そんなような様々なことに対して長渕剛がメッセージとして行動したのが、
今回の10万人オールナイトライブだったんだと思います。

長渕剛富士の国

それにしても10万人規模の会場をイチからつくるのは大変ですね。

苗場とかひたちなかとか既にやっている場所なら想像つきますが、
まっさらなところからやるのは桜島があったからこそかも。

とにもかくにも伝説をつくるのがテーマなわけなので。

全国各地の長渕剛達

長渕剛を聴き続けているファンは、
ほぼ長渕剛の唄ばっかりと延々と毎日聴きながら生活しています。

同じ唄を延々毎日聴き続けています。
本気のものなので、飽きるとかなく年輪を重ねていくわけです。

僕も例外じゃなくそうです。

生きてりゃファンも年齢を重ねていきます。

長渕剛自身が現在1956年生まれの58歳(!)なので、
とにかく凄すぎる偉人っぷりをぶちまけ続けているのですが、
ファンもアラフォーからアラフィフのミドルエイジ中心です。

10年に1回の長渕剛と伝説をつくる日ということで、
全国各地から富士山麓に集結した長渕剛達は素晴らしい。

行けなかった僕は、何とも儚い気持ちもあります。

桜島ライブから11年たって同じ曲を富士山麓ライブでやったとしても、
オーディエンスにはまったく色あせない価値観で感じられるのだと思います。

僕も日々朝方の居酒屋でそんな気持ちでiPodで聴いています。

10万人集客の理由と様々な出来事

「10万人オールナイトライブ」と先に言っちゃったことで、
10万人くらいの集客を富士山麓にする使命が生まれたんだと思います。

10万人集客動員するのって、想像を絶する感じです。

東京ドームが満員で5万人。
苗場で開催されるフジロックの動員が1日4万人くらい。
(3日間で10-14万人とか)
ひたちなかのロックインジャパンフェスが1日5-6万人とか。

1日の開催、1アーティストでの野外ライブ10万人動員目標は常軌を逸しています。
(2004年の桜島75000人動員がいかに凄いかがわかります)

まぁそんな常軌を逸した凄いことをしようとすると、
様々な出来事が起こるもんで、
ネット上で目にした10万人オールナイトライブのことを羅列します。

  • 観覧モニターが募集されていた
  • 前売り券の券売状況がおもわしくなかったのか、
    公式でモニター募集されていたようです。
    無料でライブ行けちゃうというもの。
    招待券とかはよくある話だけど、長渕剛のライブではレアかもしれません。

  • シャトルバス降りてから2km歩いてライブ会場へ
  • 会場最寄駅からシャトルバスで移動していき、
    バス降りてから更に2km歩くのが大変だったそう。
    まぁフジロックとかいったことがあるのであれば、
    野外ライブの歩きまくる感じがわかってて理解できると思います。

  • 仮設トイレの数が大丈夫か? →全然大丈夫だったらしい
  • 野外ライブはトイレの問題は深刻ですが、快適な数だったみたい。

  • ライブ会場内の出店が凄い
  • とにかく出店の数と豪華ぶりが凄かったそう。

  • 物販のオフィシャルグッズが売り切れ続出
  • 花飾りとか売り切れだったそう。

    長渕剛10万人富士グッズ

  • とにかくステージセットが凄い
  • 長渕剛富士山
    とにかく凄い。

  • 剛入場のヘリコプターでテント倒壊して負傷者有り
  • 大事に至らなくてなによりです。

  • Captain of the Shipの演奏無し
  • 最後はやっぱりCaptain of the Shipかと予想されていましたが、
    まさかの明日へ向かってで締め。

  • 終演後の規制退場で待ち時間が凄い
  • 朝6時に終演して午後2時くらいまで会場を出れない方もおられたそう。
    炎天下の中での待ちなので体調大変だったかと思います。

まぁ、色々あるのはある程度しょうがないですが、
参加者の皆さんが無事帰宅されたことを祈ります。

そうそう、
7月くらいに設営バイトの求人を見つけました。

好きなら設営と当日スタッフ対応バイトして、
お金稼ぎながら長渕剛の伝説に立ち会うのもよかったかもしれません。

富士山麓オールナイトライブの経費は?

なんだかんだでライブ自体は素晴らしいものだったようです。
インターネット上での中継を見ていても充分に伝わってきました。

雲が晴れて富士山が見えて、
朝日ものぼるところが見える絶好のシチュエーション。

凄すぎるステージセットと相まって、
とにかくスケールのでかいイベントになったと思います。

長渕剛は、凄い。

とにかく凄い。

このイベントを主催している長渕剛(オフィスレン)と共に、
イベンターとしてキョードー東京の主催名がクレジットされています。

これだけでの大規模イベントなので、やはり気になるのが収支です。

成功すればイベントの意義だけでなく、
経済的にも対外的な今後の展開も有利にすることができるのです。

ちょっとあくまでも個人的な想像で算出してみました。

支出
  • 会場設営費
  • 全く想像できないですが、
    ステージセットだけで相当な金額いってると思います。
    キャンプ場を1ヶ月以上借りて設営しているので、
    会場費自体もけっこうかかっているかと。
    ステージセットの人件費もかかりますし。

  • 会場設営的人件費
  • バイトルで大規模に設営バイトも募集されていました。
    会場設営だけでなく、当日の警備スタッフから何から色々あるかと。

  • 制作側人件費
  • これだけの大規模イベントなので、関わる人も多いです。
    人が動けば金も動く。
    金・金・金の世の中にうんざりじゃ!

  • 広告費
  • 様々なメディアでの広告を見受けたので、
    バーターでの出稿もかなりの数出していたと思います。

  • その他諸々
  • 想像し尽くすことができません。

収入
  • チケット売上
  • 15000円のチケットが10万枚売れたら、
    チケット売上金額は15億円です。

  • 提供スポンサー収益
  • スポンサー枠は有ると思います。

  • オフィシャルグッズ販売
  • ライブ当日に会場で売られるグッズは収益の大きな部分。
    けっこう売れたみたいなので、かなり足しになると思います。

  • 会場出店の出店料
  • 野外ロックフェス等は出店出すのに、お店側は出店費用がかかります。
    今回の10万人ライブもかかっていたかもしれません。

  • ライブDVDとCD販売等のアフターコンテンツ販売
  • ライブ後に収録したDVDやCDを今後発売していきます。
    こういった作品の収益もある程度収入になるわけです。

長渕剛10万人オールナイトライブの収支は?

こういった部分を考えていくと、最終的にどんな収支になったかが想像できます。
個人的には怖くてこのブログに書くことは不可能です。

イマジンです。

お金じゃない意味があるからこそ

音楽っていうのは、コンサート興行は、
お金じゃない価値があると思います。

僕自身もかつて音楽業界的な仕事をしていた時期がありますが、
給料が欲しいからやっていたというわけではなく、
純粋に好きなものを追求していく姿勢で取り組んでいました。

長渕剛10万人オールナイトライブ-in 富士山麓-には、
お金とか経費とかそういう細かい現実的な問題を全て
痛快にぶったぎってくれる清々しさがありました。

とは言え実際に会場に行って規制退場で疲れた方や、
主催イベンターの方で様々な苦労された方には
本当にお疲れさまですと言いたいです。

音楽業界で仕事し続ける人は凄いと思います。
夢を与え続けるのは楽ではない。
でもだからこそ得られるものもあるのかと。

僕は今後も長渕剛を聴き続けていきます。

富士山10万人オールナイトライブ、その後の追記

どれだけの赤字になったのかな?とたくさんの人が思っていたと思いますが、
その後色々聞いた中で僕も知ったのですが、
6万5千枚チケットは実券で売れていて、
グッズや関連サービスのセールスもあり、
長渕剛富士山麓10万人ライブのイベント自体は赤字ではなかったようです。

当然かなり大変な準備と後処理はあったと思いますが…

ステージセットを巨額の経費をつぎ込んでつくり、
富士のキャンプ場にライブ会場をイチからつくりこんでも、
それでも充分にライブイベントとして成立させる長渕剛のポテンシャルは凄すぎます。

ある会場に見に行った知人の言葉では、
「とにかく凄くてよかった!」
とのことです。

凄すぎる!!!

そんな感じですね。