ポーが高校生くらいの時に、オルタナティブ系バンドのブーム?が東京あたりであって
(ボクは当時島根県在住)
BEYONDS、NUKEY PIKES、や
bloodthirsty butchers
(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)等が
雑誌Doll等で取り上げられていた。

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当時は完全にHARD CORE PUNKバリバリだったボクですが、
S.O.BとかRISE FROM THE DEADとかが好きだった流れもあり、
割とオルタナティブ的?なものもチェックしていた。

上述した3バンドは、とにかく内容が濃く深く、とりわけよくレコードやCDを聴きました。

ブラッドサースティブッチャーズのCDを持っていた

BEYONDSが好きだったことはかつてのポー記上でたくさん書いてきたけど、
ブラッドサースティブッチャーズは実はカラスの版画がジャケの1stから持っていました。

ブッチャーズ1st
これですね。

島根県在住時に通販で東京のどっかのレコード屋で買ったと思う。
(当時の通販は前もって銀行振込入金したり代金引換での対応だった)

ブッチャーズのファーストCDの内容はちょっとハードなパンクロックな感じ。
これだけは現在も再発されてないみたいです。

で、二枚目のLUKEWARM WINDからはリアルタイムで聴きました。
こっからは再発されてるみたいね。

参照:bloodthirsty-butchers.com/disc(ページが削除されていました)

当時キングレコードから一部のオルタナ系バンドがメジャーデビューしていったが、
ブッチャーズもメジャーデビューして、そして結構長い期間そのフィールドで活動していた。
かなり長い期間居続けた。

fOULやイースタンユース(現在は自主レーベルで活動)などもメジャーで活動していた。

このオルタナティブ系のバンドがメジャーでやっているのは
活動しているバンドマン達にかなりの勇気を与えたのではないだろうか。

「このジャンルでもメジャーで勝負できる」

kocoronoと代表曲

ブラッドサースティブッチャーズといえばアルバム「kocorono」が有名。
僕もリアルタイムで購入し聴いた。

全体観がとてもしっかりとシットリと構成されていて、
僕の好みとマッチしていました。

もっとハードでギンギンなアルバムの方がウケが良い時代に、
あえてオルタナティブなバンドがこういったアルバムをリリースするのは、
とても印象的でした。

発売当初はそんなに大きく露出されなかった作品ですが、
じわじわとフォロワーが色々なところでフェイバリットとしていき、
有名なブッチャーズの代表作となっていきました。

ブッチャーズの代表曲といえば、この作品のなかのどれかかもしれないです。
どの曲って言いにくい(わかりにくい)ところがまたブッチャーズっぽいです。

ブラッドサースティブッチャーズのドキュメンタリー映画

ブラッドサースティブッチャーズはドキュメンタリー映画が制作され、
DVDにもなり販売されていました。

僕はDVDを購入して見ました。


ドキュメンタリー映画「kocorono」予告


これですね。

いやー、
ずっとライブハウスシーンで活動してきて、
バンドやって生活していくスタンスの成功してきた部分と、大変な部分
両方どーんと思いっきり出しちゃってるドキュメンタリー。

僕はこのようなバンドマンの側面をリアル生活でたくさんみてきたわけだけど、
映画で作品としてブッチャーズくらいのバンドが出しちゃったのは衝撃的だった。

イメージとかカッコつけたい部分とかが全部削ぎ落とされ、
生身のまま出しちゃった感じです。

BEYONDSトリビュートアルバムの思い出

上記とだいぶ時系列がずれますが、僕がUKPROJECTでCD制作してる時に、
与田さんとBEYONDSのトリビュートカバーアルバムつくることになりました。
(与田さんはBEYONDS初期活動時のA&Rだった。BEYONDSは現在再結成して活動している。)


WE HAD BEEN THERE〜A tribute to Beyouds〜 / V.A
2002年5月24日 released.(Libra records)
¥2,000 (TAX in)/UKLB-021
これはかなり素晴らしい作品となりました。

このBEYONDSトリビュートアルバムにブッチャーズも参加してくれることに。

参加してくれたバンドは、みんな気をつかってカバー曲が被らないようになったが、
ブッチャーズは頑固に「I CAN’T EXPLAIN」で。(COWPERSも同作品でカバーしていた)

カバーアルバムのマスタリングスタジオ、
関係者が作業する中、参加バンドから主催以外ではブッチャーズの吉村さんだけが遅れて参加。
自身の作品のマスタリング状況を確認された…

・・・

・・・・・・

頑固に注文つけたいオーラムンムンの吉村さん。
(この時、マスタリング作業はいったんすべて終了し吉村さんの到着をまっていた状況)

・・・

・・・・・・・

まぁ、しょうがないか、といった感じでOKをだした吉村さん。

よかった・・・

そのBEYONDS TRIBUTEのレコ発記念ライブでは、
ブッチャーズはBEYONDSの初期ドラマーヘラさんを迎えて
2台ドラムでやりたいとのこと。
(会場は、ステージ狭い下北沢シェルターと決まっていた)

その時の様子が、以下に↓
(動画は削除されてしまいました)

確かにライブ素晴らしかった。

ブッチャーズも(BEYONDSとやってた頃の)初期の曲ばっかりのセレクト。
いつも辛口の与田さんが「ブッチャーズのライブよかった」と絶賛していたのを覚えている。

当時のBEYONDS TRIBUTE記念の記事が、ロフト系列ルーフトップWEBに残っている。
(椎名さんありがとうございます。)

参照:BEYONDSトリビュートCD発売&LIVE決行記念スペシャル大放談!
ポー BEYONDS ブッチャーズ 集合写真
(ポーは向かって左上はしにいます)

とても懐かしい。

自分が十代の頃に聴いていたバンドやアーティストと実際に出会えて、
かつ共同作業をできたことは、とても財産となっています。

貴重な機会に感謝しています。

追伸

bloodthirsty butchersの吉村秀樹さんが、2013年5月に心不全で亡くなられたそうです。
46歳。

急な知らせにビックリしました。

ご冥福をお祈りいたします。

そして今、ブッチャーズのメンバーの方々はそれぞれライブ活動をされています。
やり続けること、並走者もなくただひたすら継続していくこと。
これを残されたメンバーの方々も継続されています。

僕も頑張ろう、と思えるバンドです。
頑張ります。