日曜にたまたま買い物の用事があるとのことで、
家族を近所の光ヶ丘エリアまでドライブ引率しました。
都心から離れた住宅エリアである光ヶ丘は、
巨大マンションや団地が立ち並びまくる大型密集エリアとして有名で、
一度訪れたらけっこうインパクト強くて印象に残る場所です。
光ヶ丘公園は巨大でいい感じです。
毎年GW頃にはモンゴル祭りもあって、たまたまですがよく行きます。
超住宅エリアなので買い物スポットもポチポチ密集しています。
IMAとかリヴィンとかいろいろあります。
その中でリヴィン光ヶ丘に駐車場から入ると、
書店とタワーレコードが並んでいるのを見つけました。
こんな感じのタワーレコード光ヶ丘店
「あ~、これこないだも来たな」
正直光ヶ丘にタワレコあるの気づかなかった…
長らく音楽業界の仕事をしていた僕でさえ、
現在もある形でバンドでライブとかやってるとしても、
それくらいの認識になってしまう現状であります。
ちなみに日曜の昼間なんですが、悲しいかなお店に人はそんなにおらず。
その時間帯は店員さんの方が来客より多い状況に見えました。
隣の書店は立ち読み物色が多いとはいえ、多数の人がおられました。
CDショップはなかなか売上あがりにくい時代になって、
タワーレコードはかなり頑張って健在ながら、
様々なショップが閉店したりして衰退している状況です。
僕が音楽関連仕事してる頃にも、
大手CD流通会社が倒産したりCDショップへの商品卸し条件が厳しくなったりと
音楽媒体を販売する業者としてはどんどん向かい風になっていたのを思い出します。
なぜCDショップが閉店するのか?
そういえば以前は、
中島みゆきのCDアルバムがリリースされたら毎回購入していたけど、
最近購入してないな、ということを思い出した。
昨年末の紅白でいい感じの見たばっかりだったので、
タワーレコードで新譜あれば買おうと思ってみたけど、
ちょっと探したけどパッと見つからず、
今手荷物も多いし、まぁまたアマゾン通販でいいやとやめてしまった。
アマゾンとかのネット通販で購入した方が
少し割引されていたりして価格安い場合も多い。
しかも売り場を探すことなく、検索一発で商品が表示されるし。
そう考えるとCDショップは、
お店の店頭で購入するメリットを消費者に示さないと
今後更にどんどん厳しくなるのが目に見えている。
視聴機があって実際にCDの中身を聴いて選べるという部分や、
たくさんのCDが並んでいる中から
店員さんが作成したPOP(小さいレビュー看板)が見えるなどの部分は、
ネット上でも視聴できるようになってきているし、
アマゾンのレビュー部分や商品名検索で
たくさんの感想が表示されることで代用以上の便利さがあります。
そして根本的に最近の若者はCDプレイヤーをあまり持っていないという。
そういえば僕も今の部屋に引っ越してから殆どCDをプレイヤーに入れていない。
所有していたCDはすべてデータ化してそこで再生しているからだ。
かつてはアナログレコードだったのがカセットテープになり、
カセットはダビング(複製)できて便利になったなーと思っていたら
今度はCDになって更に音質よくなり、更にデータ化もできるようになり、
現在はそもそも最初からデータでの受け渡しが当たり前になってきてるのか。
そりゃCDショップも商売大変ですよ…
涙
2000円とか3000円とかのCDが1枚店頭で売れても、
流通の卸し部分やレコード会社の権利部分などをしょっぴくと、
CDショップの取り分は3割から4割未満しか残らないわけで。
となると、
3000円のCDが1枚売れても900円の利益くらい。
そこから人件費や店舗運営費やら様々な経費がかかっていくとなると、
相当な売り上げが無いとなかなかCDショップを維持するのも大変なわけです。
都内とかのテナント料金もかなり高いし。
それでもショップを維持し続けているお店はすごいと思います。
音楽業界仕事は衰退していくのか?
CDの売り上げはかなり音楽業界の経済部分を担っていたし、
かつて宇多田ヒカルが1000万枚売っていた時期とかはまさに絶頂期。
制作したCDのペイラインを越えたらそこからは、
CDプレスの原価と流通経費くらいしか掛からないので、
売れれば売れる程利益になるから
かなりのビジネスモデルだったと思います。
CD販売は衝撃的なくらい総売り上げが落ちていったので、
それまで大きな市場を想定して築いてきたビジネスインフラの維持費が厳しくて、
それでCDショップも閉店するところが増えてきたり、
大手レコード会社がリストラしたり合併統合したり、
苦しみつつも続けていく道を模索している状況だと思います。
ただ、音楽コンテンツは今後も当然あり続けますし、
そこにまつわる仕事も形を変えて存在し続けることは確かです。
僕が長らく関わってきたライブハウスの仕事も、
渋谷屋根裏が経営状態悪化で閉店したのち、
つい最近下北沢屋根裏も2015年3月末での閉店を発表しました。
でも渋谷屋根裏の跡地は渋谷GARRETとして
運営者が変わってライブハウスをやっているし、
飽和したシーンで競争はあっても、文化はなくならないわけです。
まぁこれまでアナログでできたことが、
どんどんデジタルでできたり簡単に代用できるようになることで、
かかる人手や経費はどんどん少なくなることは確かかもしれません。
音楽業界で仕事を継続していくには、
そういった流れの中でそれぞれが工夫して
仕事内容をブラッシュアップしていく必要があるかもしれないですね。
音楽コンテンツの今後を個人的には
先日音楽業界時代の恩師であるDJ YODAこと
与田さんと久しぶりに会いました。
ちょっと面白かった話を羅列してみると、以下の感じで。
- FUJI ROCKのデイドリーミングステージイベントは今も与田さんがやってるそう
- 元有機生命体のUBARTMAR氏がイスラエル等で大人気で凄いとのこと
- とにかくガンガン元気とのこと
自身のDJ活動は相変わらず活発に継続しておられ、
新しくインディペンデントのバンド系レーベルもはじめられたとのこと。
参照:元銀杏BOYZ安孫子真哉がプロデューサー新レーベル「KiliKiliVilla」設立
なんでもバンド側とレーベルの関係性をイギリススタイルでやるそう。
この時代にインディーバンドレーベルの運営はなかなか大変だけど、
逆にインディペンデントで普段の仕事と
両立しながら活動することの意義を追及するスタイルは自然で素敵。
これからはこういう形から音楽業界仕事をスタートするのも
ホントに音楽好きなら悪くないな、と思いました。
なかなかリスキーで大変な部分もありますが。
好きならばこそですね。
電車乗ってても昔はみんなウォークマン(古い?)聴いてたのが、
今はスマホいじってる人の方が多いだろうし、
音楽聞いててもスマホから直できいてたり、まぁiPod利用だろう。
なんだかんだで時代はまわるので、
工夫しながら今を一生懸命生きていくしかないですね。
僕も頑張ります。
衰退の理由: 次から次へと新しい(ように見える)物を買わせようとした事が一時的にうまくいっただけだったから。それともう一つ、低賃金の雇用が急増した結果、生活に余裕のない人が多くなりCDを買う人が減少した
音楽はなくなりませんが、CDで音楽を聞くというライフスタイルはもう終焉です。
今はSpotifyのようなストリーミング配信に曲を乗せてリスナーの再生数で収益化する時代です。
音楽が衰退したのではなく、CDが役目を終えただけです。さながら蓄音機やビニール板レコードのように
LP盤全盛期はローカルの店では注文の品は大半は入荷しなくメーカーは殿様商売でしたそして殆どNETで無料で聞けますこれではCDが売れないのは当然です
LP・CDの全盛時代、オーダーの大半は大手の店舗でしか入荷しなくメーカーの完全な殿様商法で
末端の店舗も当然と、流行歌に力を入れてさらに店員さんの知識の無さが原因でしょう。体験でフォンテック、カメラータの会社名を知らない店員さんもいました。