知人でありお世話になっている方でかなりガッツ溢れる方でもある
「多湖弘明」(たごあきひろ)氏が
ご自身のメイン職である「鳶(とび)」職に関する著書を発売されました。

単行本の名前は「鳶 上空数百メートルを駆ける職人のひみつ」です。

多湖鳶本
正直高所恐怖症気味の僕には到底考えられないネ申職業です。

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鳶職に関してと多湖弘明氏に関しなどをちょっと書いていきます。

鳶職とポー

鳶職(とびしょく)と言えば僕の回りには多数の方がおられます。
というか、パンク系バンドマンはかなり鳶職率が高いです。

高いところが苦手気味の僕がかつてヤシコバくん(たまに鳶職手伝い)に
以下のようにきいたことがあります。

「鳶(とび)仕事ってかなり高いところ登るんでしょ?何階くらい?」
「20階建てのとことかざらにあるよ」
「それって、落ちたらヤバイよね」
「そのまま落ちたらアウトだね」

小林侑海ヤシコバ
ヤシコバくんです。(WORMS’MEATの現ドラマーです)

高所作業を普通にこなしていると平然と告げるヤシコバくんを、
その時だけはちょっとだけスゲーって思ってしまった僕は高所恐怖症です。
(そのまんまですが)

実際のところ鳶(とび)職的な仕事をしていて高所から落下して大怪我した話も
結構身近でよく聞いたりします。
(前述したヤシコバくんも落ちて怪我したことあります)

そんな鳶(とび)職、僕も全く縁がないわけでもなく
19歳くらいの時に群馬在住時にアルバイト的に近い仕事(高所的)をやっていました。

最初に経験した高所作業は建築測量(墨出し)の仕事。

断崖絶壁(付近)での墨出し

測量というと道路とかで三脚立てて測っているイメージですが、
僕が勤務したのは群馬県玉村町の勤め先でした。

現場は当然開発前の山中現場が多く、朝6時集合(くらいだったような)で現場に向かいます。
車内に流れるBGMは当然AMラジオ放送。
(今でもAMラジオ聞くと現場行くような気持ちになります)

断崖絶壁全開のところで命がけで墨出しを!!!
とまではいかなかったですが転がり落ちると大怪我するような場所で
墨出しの計測棒をもって立ち、無理やり測量用三脚を足場無き場所に立てる、
そんな作業をやっていました。

それだけならお金のもらえるフィットネスですが、
朝6時集合で夜暗くなって見えなくなるまで現場を渡り続けます。
(最高6現場くらいやったような気がします)

移動時間もありますが慣れないと相当に大変。
あの仕事を継続して続けている人はかなりのガッツがあると思います。

普通は機械を利用してやる作業もスコップで手動でやるので
(メインは墨出しなのでチャチャッとやる)
かなりの重労働な現実がありました。
更に結構高所。

そして次はちょっと時間あいて鳶(とび)職の手伝いです。

鳶(とび)職は様々な試練がある

当時のバンドメンバーも鳶職をしていました。

「足袋(たび)がないから買って帰るわー」

というのをいつも聞いていた気がします。
(足袋は必需品なのかもしれません)

僕自身も短期間ではありますが鳶職の手伝い的なアルバイトをしました。

場所が地方なので超高層ビルとかはなかったのですが、
高所作業は慣れないと普通に恐ろしく、当時の僕もちょっとドキドキした記憶があります。
(当時は今ほど高所恐怖症気味の自覚もありませんでしたが)

ポーAIDSキャロライン山田
確かそれくらいの時期に前橋ラタンでキャロライン山田さんと

  • 高所での作業
  • 資材の搬入の重さ
  • とことんタフネスだと思う自意識
  • 作業に対する真面目さ

様々なものが鳶(とび)職には必要なことをその期間で理解しました。

みんな職人さんは自分の仕事に真面目です。

これはやはり身を持ってその職人仕事の厳しさを実感しました。
時代性もあるかもしれませんが(20年前なので)
かなり皆真面目に長時間、毎日作業をしていきます。

凄い人間力だなと脱帽した記憶があります。

鳶職人のひみつ

今回「鳶 上空数百メートルを駆ける職人のひみつ」を著された多湖弘明氏ですが、
今年になって知り合う機会があり、かなりダンディーで男気溢れる方で
素晴らしいなと思っていたらこの著書発売です。

多湖弘明鳶
スカイツリーの現場もやられていたんですね。
僕はスカイツリー展望台にのぼっただけでもちょっと高さにおののくほどでしたが。

しかも多湖さんは18歳の頃に交通事故で大怪我をされたそうです。
現在は(当然ながら)ピンピンしておられ元気なのですが、
僕も2009年6月に交通事故にあって怪我をしたので、ちょっと心境が近い気持ちになりました。

そこからのこのご活躍ぶりは素晴らしいですね。
多湖弘明さんはこの著書以外でも写真展をやられたりもしておられます。
鳶(とび)職をやりながらどこまでもパワフルですね。


僕も昨日オーダーしました。

また届きましたら読破後感想を書いていきたいと思います。

クリックして書籍の詳細を確認してください
鳶職人多湖本購入

そんな感じですね!

その後の追記

その後、通販でオーダーしておいた本が到着しました。

鳶トビ本多湖
鳶トビ職の具体的な内容や涙なしでは語れない出来事など、
かなり深く書かれていました。

多湖さん自身が本気で鳶職をやられていることが強く伝わってきました。
凄く愛を感じる本です。

何度も読んでいきたいと思います。

その後の話

多湖さんはその後、鳶職人の仕事も継続しながら、
講演会とかに依頼されて呼ばれるものもやっておられるそう。

そして、
雑誌Pen2015年4月15日発売号の『世界に誇るべきニッポンの100人。』特集に選出されたそう。

世界に誇るべき100人
この中におられるそうです。

講演等の活動も継続されていて、
2017年3月7日に六本木ミッドタウンでの講演に僕も行ってきました。


ミッドタウンタワーの会場で多湖さんの講演がありました。

この日も、とび職仕事を終わってから講演しにこられたそうです。

うーん、バイタリティーがゴイスーすぎ。

色々パネェっす。
同世代のガッツには刺激をうけます。

僕も枯れっぷりが如実に押し寄せる昨今ですが、もっと熱々になれるようにしたいと思います。


帰りにいつもの焼き鳥屋で、そう思いました。

そんな感じですね。